東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

現場から声あげ 社会に問題提起を
第8回医療介護活動交流集会開く
10年ぶりに東京全体で開催
講演と各ブロックから12演題の発表

 7月22日、機械振興会館ホールにて第8回「医療介護活動運動交流集会」が171人の参加で開催されました。東京民医連では、2007年に第7回の「医療活動運動交流集会」が開催されて以降、各ブロックでの活動に重点を置くこととし、それぞれが活発に交流集会を開催してきました。しかし、東京全体では他のブロックはどのようなことをしているのか見えにくくなったということもあり、第53期方針の一つの大きな柱として10年ぶりに東京全体で開催することとしました。
 各ブロックでの交流集会から演題を選んでもらう形で、以前は2日間にまたがって全体会と分科会を行っていたものを今回は土曜日1日にコンパクトにまとめ、午前中は東京民医連理事会を短縮した後の時間を使って記念講演を行い、午後に実践報告として12演題の発表を行いました。

 

舟越光彦福岡医療団理事長が講演

 会場が今回初めて使用する東京タワーの足もとにある機械振興会館ということで、迷った人や遠まわりしてしまった人などもおり、暑いさなかに大汗をかきながら到着する参加者も少なくありませんでしたが、阿部正史理事と加藤亥威理事の司会で定刻通りに、一瀬隆広副会長の開会のあいさつで始まりました。
 午前の記念講演は、「健康格差とヘルスプロモーション活動~HPHとしての千鳥橋病院の取り組み~」と題して、公益社団法人福岡医療団の舟越光彦理事長が、(1)ヘルスプロモーションとSDH、(2)HPHについて、(3)千鳥橋病院の実践経験、(4)他施設の実践紹介(埼玉協同病院、佐久総合病院)、(5)日本のネットワークの結成、(6)アウトカムについて千鳥橋病院で8年間取り組んで、という盛りだくさんの内容をおよそ2時間にわたり、152枚のシートを使って話しました。
 これを契機に、まだHPH未加入の東京民医連事業所の加入促進が期待されます。

 午後の発表は、すべてのブロックから報告をすることとし、病院から5演題、診療所から5演題、歯科1演題、健康友の会1演題で、リハビリから口腔ケアや退院後の生活を支える多方面での数かずの取り組みや、行政への在宅人工呼吸器自家発電装置補助金遡求の取り組みなど、民医連らしい多彩な活動の報告が行われました。
 根岸京田東京民医連会長によるまとめと閉会の挨拶でも、一つひとつの発表について丁寧に触れながら、厚労省がいう「地域共生社会」が目指すことと対比して、現場からの声を上げ、社会に問題提起していくことの重要性を強調し、このようなまとめと報告の大切さをあらためて参加者全員で確認しました。