東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

明日へのエネルギーを得た
第8回居宅介護支援事業所責任者交流会
基調報告冒頭で 介護報酬改定の解説
分散会の交流も話題多く好評

 3月27日、東京民医連第8回居宅介護支援事業所責任者交流会が東京民医連のTMR研修センターにて行われ、19法人、46人のケアマネジャーが参加しました。
 交流会は、東京民医連ケアマネジャー委員会が2年に一度行っているものです。事業所のケアマネジャー数や年齢構成など基礎データをはじめ、経営状況、職員の処遇や人材育成の特徴などを事前アンケートとして集約し、それを基にした基調報告と「旬な話題」を取り上げた4つの指定報告を前半に、後半はグループに分かれてアンケート結果と指定報告を踏まえて交流を図る分散会の二部構成で行ないました。
 おりしも2018年介護報酬改定の内容が公表された後であり、冒頭の齊藤稔委員長の基調報告では、改定の全体像と特徴について解説がありました。タイムリーな内容で、かつ分かりやすかったと大変好評でした。
 分散会では、どのグループでも、管理者特有の悩みや課題が次つぎと出され、盛りあがりました。人材育成や後継者問題、各自治体の対応の違い、業務量の多さなど、身近で熱くなる話題が盛りだくさん。あっという間に時間がすぎ、他法人のケアマネジャーと素直に話せたと、これもまた好評でした。
 分散会の報告と全体のまとめでは、どの事業所もケアマネジャーが高年齢化し、世代交代がうまくいっていない状況が浮きぼりになりました。また、民医連の処遇は比較的に整っているものの人件費では苦労してしまう現状もあります。
 それでも経営改善に向けてチャレンジすること、また一人ひとりの良い面を事業所としてまとめあげる、事業所として機能・力量を上げていくこと、医療との連携を追求することが総括されました。
 民医連の事業所として「在宅支援チームをつくる」という意識とケアマネジャーの調整力が今後ますます求められるでしょう。
 明日の仕事に向かうエネルギーを得た交流会でした。

 (のがわ介護相談室 阿部由紀子)