東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

北中ブロック
人づくり職場づくり交流会開く
岩須靖弘氏の講演と5名の指定報告

 10月21日、東京民医連北中ブロックは、人づくり職場づくり交流会を開催し、約70人が参加しました。
 最初に岩須靖弘全日本民医連事務局次長より講演「民医連の組織文化で職員が育ちあう」(講演要旨を掲載)が、続いては5名から指定報告を受けました。
 横島陽子健康文化会看護学生対策室主任看護師からは、「ピアサポート研修」を導入した経験の報告がありました。特にコロナ禍の孤立しやすい環境下で気軽に話す場、悩み・不安の共有などを進めています。仲間や先輩として認め、励ますことが大切と強調しました。
 王子生協病院リハビリテーション課の松浦広典氏は、この10年で急速に拡大したリハビリ職場での育成と職場づくりの課題について報告しました。2013年に回復期リハビリ病棟を開設して以来、20名に満たないスタッフが50名を超える職場となりました。新しい仲間に刺激を受け、成長につながる一方、職場運営と育成が困難となり、最初の5年で31名が退職。そこから育成チームを組織し研修改善、集団化を図っています。今後、家屋調査などの在宅の視点、生協活動への関わり、実習やインターンシップ受け入れなど採用活動の強化に取り組みます。
 本澤博東京保健生協人事部長からは、コロナ禍で集合研修開催が困難になる中で外部業者のWEB研修を導入した経験が報告されました。待ったなしの課題である幹部養成研修を中心に、満足感は高かったが参加者が少なく、より受講しやすく改善し、今年10月より再開します。
 東京メディエール育成研修委員会の篠崎祥子薬剤師からは、2017年に合併して誕生した東京メディエールでの薬剤師キャリアパスを作成した経験が報告されました。職場のミッションを共有・議論し、個人目標と連動させることが職場・個人の成長につながると強調されました。
 東京保健生協職員相談室の菅谷幸彦専任相談員は、北中ブロックの新入職員メンタルサポート研修の取り組みから導かれる育成のヒントを報告。安心して働ける職場環境、その土台となる心理的安全性、それを高めるためのアンガー及びアサーティブマネジメント、注意や指導するときの留意事項が5つのポイントにまとめられました。
 集会後半は、9つの班でディスカッション。講演・報告を聞いて職場で伝えたいことを出し合いました。
 参加者からは「職員育成の拠点となる職場の責任者として重さを感じた」「自分自身も成長していく職員の一人として共に育ちあいたい」などの感想が出され、職員育成指針2021年版を深め、職場づくりにふみ出す契機となりました。