東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 終わりの見えないロシアによるウクライナ侵攻、スーダンやミャンマーでの武力衝突など世界各地で深刻な問題が相次いでいる▼10月7日から続くイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘では、すでに子ども5600人を含む1万3千人が死亡したと報道されている。▼戦闘による被害者を救済する病院や住民が避難している学校を標的とする攻撃は国際人道法違反であり、国連ジェノサイド条約に反する。たとえハマスによるテロ行為が契機であっても決して許されることではありません▼10月27日国連総会は「人道的休戦」を求める決議案を121か国の賛成で採択。かつてホロコーストを経験したユダヤ民族がこのような大量虐殺をなぜできるのか。この決議で「ジェノサイドをやめよ」の声が世界中に広がっていることを示しました▼東葛病院O医師から9月にウィーンでの国際HPHカンファレンスにて戦争反対をテーマにワークショップを開催したことが報告されました。戦争は健康と命を破壊する最悪のSDH、「戦争で破壊される健康の最高の処方箋は平和」。このことを当たり前に世界に主張できるのは日本が平和だからこそ▼いのちと健康を守る医療・介護に従事する者としてイスラエルによる無差別攻撃に強く抗議し、人道的立場にたって即時停戦を求めます。(ス)