東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 自民党の「裏金」問題では政治倫理審査会が首相出席のもと開かれ「国民に大きな疑念を招き、政治不信を引き起こした」ことへお詫びした。結局、政治資金収支報告書に記載しなかったことが問題で裏金の使途は政治活動以外には使用しなかったので問題はないと。戦後、幾度となく「政治とカネ」が大問題となり、いつも曖昧な決着、贈収賄事件に発展しても多くが不起訴処分となっている。「今回もまたか…」と思う▼「裏金」が問題となったがそもそも企業にパーティ券を購入してもらって利益を得る「表の金」に問題があるのではなかろうか。実際の出席人数分以上のパーティ券購入は政治献金と実質的に同じ。送る側の企業は自社に有利な政策が行われることを期待して購入していることは誰でも思うこと▼私たち民医連は、政府への要求は大概、請願署名で行っている。何百万人、何千万人の署名を集めても後期高齢者医療費2割負担、健康保険証廃止も強行された。財界の思惑どおりに政治は動く▼自分たちの要求は公正で多くの人から理解を得られれば実現できるはず。でも、現実は献金の多寡で政治が決定されているのではとの疑念を抱かざるを得ない。30年前の「政治改革」で置き忘れた「企業・団体献金の廃止」の実現が必要だ。(鰆)