東京民医連加盟事業所に勤務する薬剤師が「学術向上と交流を深める」目的で自主的に運営している薬剤師部会総会が10月23日に開催。千葉の一部、多摩地区など都内全域から民医連の薬剤師が集い、会場の日本教育会館には約100人が参加しました。
あいさつにたった小池盛明・東京民医連副会長は「組織が整備されていなかった時代から東京民医連の薬剤師は部会に結集し、さまざまな薬剤問題にとりくんできた」とこれまでを振り返り、「今日では、麻薬・向精神薬・毒薬の管理問題や薬局自己点検・相互点検の課題、注射業務の相互点検など活動の幅は広がっている」と報告。「この間の展開では薬局事業所数でも、業務の質の点でも前進している」と述べました。
部会運営委員会からの報告では薬剤師をとりまく情勢にふれ、「病院や薬局だけでなく、老健施設や診療所など薬剤師の活動の場が多彩になっており、薬の管理・供給業務の重要性が見直されている」と指摘。医薬品の規制緩和による副作用の危険性やサプリメントによる健康被害への対応などの課題、薬学部6年制移行での指導力量の向上などの課題も報告されました。会場からの発言では、抗がん剤のあり方を問う「薬害イレッサ裁判」などの紹介も行われました。
総会に続いて行われた学術運動交流集会では、2会場に別れポスターセッションで交流を深めました。
接遇の覆面調査結果についての報告は、当初予定はなかったものの、要望が強かったことから発表に。その中では患者さんに親切にしたいという意識は高いものの、職員が接遇の基本を飛ばして対応しており、「親しみがある」ことと「馴れ馴れしい」を区別することが必要との厳しい指摘もありました。調査を行った薬局では、結果を受けてすぐに意思統一。毎回の職員会議でも点検を行うことにしています。
基準調剤の実施状況と問い合わせ内容についての報告では、24時間対応での患者さんの反応について、「助かります」「安心感がある」などの感想が寄せられていることを紹介。実施してみての振り返りでは「思ったよりも電話での問い合わせが少ない」「患者さんから情報をくれるようになった」「患者さんの服薬状況が確認できる」「薬剤師としてのやりがいを感じる」などの意見が。相談に応じられる力量やチームワークでの対応など問題点や課題もあるものの、患者さんから喜ばれ、薬局としても業務の見直しにつながるとのまとめがなされました。
保険薬局での新人研修の紹介では、新人を育てることが同時に先輩職員にとって「業務の再確認」や「接し方・説明方法の獲得」の場となっていると報告。ミスは先輩職員が必ずチェックし「新人を守る」との姿勢で臨むこと、また新人のミスは先輩職員自身のミスとの認識で指導にあたっていることなどが紹介されました。
この他の演題は次の通りです。
錦町薬局における訪問服薬指導における現状と課題
タミフル服用調査
感染症治療における薬局に役割を考える
気になる患者さん訪問活動をとおして
待合室改善後のアンケートについて
中野区薬剤師会と協力しながら過去最多の実習受け入れ
2型糖尿病患者の再調査からの考察
皮膚外用薬の混合における製剤的問題の検討
当院における副作用報告のとりくみ
当院における慢性C型肝炎に対するIFN・リバビリン併用療法のまとめ
なお、当日呼びかけられたIPPNW世界大会へのカンパには1万7561円が寄せられました。
|