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●管理栄養士
王子生協病院 管理栄養士 八重樫佳子
医学生の皆さん、こんにちは。医学生の皆さんの実習体験をお待ちしています。
まず、私たちの職場の紹介したいと思います。栄養科の仕事は大きく3つあります。

1つ目は、入院している患者さんの食事を作ることです。その方の病気に応じてエネルギー・塩分・たんぱく質等を調整した治療食、高齢の方の場合はその方の食べる機能に合わせていかに食べやすくするかということに注意して、細かく刻む・とろみをつける・寝た状態でも食べられるように個別に対応しています。入院中は食べることだけが楽しみだとも言われますので、四季の行事やお寿司やお弁当風にするなど変化を取り入れています。メッセージカードも添えているのですが、患者さんから「おいしかったよ」とお返事をいただくと、とても嬉しいです。

2つ目は、栄養相談です。入院・外来・診療所にて個別に食事の相談をしています。食事や調理の話だけでなく、仕事や家族などその方を取り巻く日常生活も含めた話の中で、患者さんの食生活の改善点を一緒に探していきます。「叱る」のではなく「誉めて」本人のやる気を起こさせることが大切です。また、時間は30分じっくり使うので医師には言えない患者さんのホンネを聞けることもあるんですよ。

3つ目は、当院は生協組織ですので保健予防活動に力をいれています。病気になって初めて病院に来るのではなく、病気にならないようにするために地域の方に講義をしたり、調理実習をしたりします。最近は、男性のための料理教室や新米ママの料理教室などもおこないました。保健所の栄養士さんみたいな活動と思っていただければイメージがつくでしょうか。地域の方と一緒に活動することはとても楽しみがあります。いろいろな要望なども直接聞くことも出来、栄養士としても勉強になるのです。また、ボランティア活動では配食など様々な活動も活発に行われている病院です。様々なスタッフが皆さんをお待ちしています。ぜひ体験にいらしてください。(2003.3)

   

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