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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

「折り梅」映画会に1124人

 グループホームえがおの家は開設一周年を記念して、3月20日、「折り梅」という松井久子監督の映画を「親と子のよい映画を見る会」との共催で上映しました。立川市の福祉団体や事業所にもお誘いし、予想を上回る1124人の参加でした。
 この映画は、痴ほう症の姑をもつ家族がその症状に苦悩しながらも、デイサービスなどを利用しつつ、最後は在宅で看取る決意をする、また姑は痴ほう症でありながら絵の個展を開くまでになり、家族は姑を中心に絆を深めていくという実話をもとにした映画です。松井久子監督の舞台挨拶もあり、参加者からは「痴ほうでもいろんなことができるんだ」「とても良い映画だった」と大変好評でした。
 後日、この映画の感想交流会「井戸端会議」が行われました。そこでは映画の感動だけでなく、自らの体験や思いを映画と重ね「私の家では…」と語り合いました。
 交流がすすむにつれ、地域や社会の支援が遅れていることに目が行き、「自分たちにできることはないか」「えがおの家に見学に行こう」「市の福祉制度を学習しよう」と発展していきました。そして翌日、参加者の一人がえがおの家に見学に来られました。
 多くの人に痴ほう高齢者のことを知ってほしいと思います。井戸端会議でこんなことを言った人がいました。「痴ほうには痴ほうなりの生活がある」と。この映画会を通じて、地域全体で高齢者を支えることのできる社会の実現に努力していこうと思いました。