東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

保存治療と修復技術学ぶ 歯科学術講演会

 4月27日ラパスホールにおいて、03年度東京民医連歯科・学術講演会が開かれました。
 「MI(ミニマル・インターベンション)コンセプトに基づく接着修復」が講演のテーマです。
 これは最小限の浸襲により歯科治療を行うこと、つまり歯を削る量を最小限にし、できる限り保存していく治療のことで、近年特に発展がめざましい「接着修復」を軸に、臨床に即した内容で分かりやすく、今後に生かせる講演でした。
 講演は、まず接着修復の基本的な話から入り、虫歯の治療、根の治療、冠をかぶせる治療まで、硬組織である歯の修復にかかわるすべての接着に関するものでした。
 最近は接着材料の向上がすすみ、金属を使わない修復が増えています。これは金属アレルギーや審美性の問題だけでなく、歯を保護するためにも大切であると言われています。歯の根に金属の土台を入れることが歯の削り過ぎともあいまって「歯根破折」を起こし、歯を失う原因にもなっているからです。
 このような接着修復は歯を守る、予防する観点からも、今後一般的になると思われ、民医連の歯科でも積極的に学びとりくんでいこうと思っています。