東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

輝いて働き続けるため 本音語り合った卒3看護研修

 今年度の看護師卒3研修会は、「今までの自分をふりかえり、看護師としてのやりがい、働きがいについて改めて考える」を目標に、11月14日に開催されました。
 研修生は事前に、看護師を目指した動機から、学生時代の自分、看護師1・2・3年目の自分、そして今後目指したい看護師像についてレポートし、それを持ち寄っての研修会でした。
 今までの自分を改めてふりかえり、苦悩の連続だった自分、今でも暗中模索している自分、もがきながらも仲間に支えられ頑張ってきた、そしてちょっぴり成長した自分を発見したりしていました。
 「看護師として、輝いて働き続けるために」と題しての講演では、3年目看護師を取り巻く情勢・悩みの根源には政治の誤りがあること、また諸外国との比較から日本の医療がいかに貧困であるかを指摘。さらに具体的な事例をあげて、集団でとりくむことの大切さ、要求から出発する看護について語られました。
 患者の人権擁護の視点で自分のものさしを持つことの大切さ、「現実逃避の手段としてやめてしまう前に、何故やめたいのか、どんな仕事をしたいのかはっきりさせ、あきらめずチャレンジを積み重ねていってほしい!」というエールが送られました。
 その後のグループワークの中で、何度もやめようかと悩みながら過ごした三年間について、本音で語り合っていました。ターミナルの患者さんを目の前にしてどう対応していいか悩んだこと、若手をどう指導していいのか悩んでいること、忙しいために自分がしたいことができないジレンマ、時間に追われて患者さんを見ないでケアしていることへの罪悪感等など。
 しかしそんな中でも、仲間に支えられながら、なにより患者さんからパワーをもらい、「もっと患者さんのためにいい看護がしたい」という思いをもっていることを感じました。
 帰り際に「やっぱ、もう一年がんばってやることにしたよ!」そういって声をかけてきた参加者の顔が、まぶしく見えました。