東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

安全・快適な在宅サービスとは

 2月14日、ラパスホールで「在宅ケアにおける安全対策」をテーマに、初めて在宅関係職員を対象にした安全性講座が行われ、医師・看護師・ヘルパーらが参加しました。

 初めに健和会訪問看護ステーション副統括所長が「訪問看護ステーションにおける安全対策」について講演。発生する事故の分析、リスクマネジメントの目的、アクシデントレポートの活用など、広い視野にわたる講演でした。
 これまでリスクマネジメントという言葉は、利用者・患者の安全よりも事故後の関係者個人、事業所を守る視点で使われることが多く、違和感がありました。しかし講演を聞き、その前提が利用者・患者を守ることにあり、それが、個人や事業所を守ることにつながり、さらに職員の成長にもなると確信できました。
 また、各法人の安全連絡会に在宅部門の声を反映させ、安全な在宅サービスの提供と職員の安全確保に努める必要も感じました。
 「納得のいく苦情解決をめざして」と題した事例報告では、介護センター健生練馬所長が報告。参加者からは多くの意見や質問が寄せられ、利用者との信頼関係構築やより良いサービス提供のため、現場でいかに努力しているか知ることができました。時間が足りずこのテーマで継続的な講座の開講の必要性を感じました。
 グループワークは「転倒事故の対応」について。他事業所での事故事例や問題、その解決策等を聞く機会もあり、短時間でしたが実りあるものとなりました。また討議を通じて、事故発生直後に思いつく対応が訪問介護員と看護師では異なるという発見もあり、両者の視点の違いを知ることもできました。