東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 今月は、旧暦で水無月(みなづき)といわれている。語源には、「梅雨があけて水が涸れてなくなる月」また逆に「田植えが終わって田んぼに水をはる必要のある月」など諸説芬芬であるが、どのような説でも「水の月」には変わりがないようだ▼先日、二宮厚美神戸大学教授の話を聞く機会があった。二宮教授は、日本の社会的破局・経済的破綻・財政危機を打開するには「垂直的所得再配分の再構築」がキーワードだといっていた。私流に解釈すれば「富の溜まっているところから富の少ないところに流れるような構造の構築」かな と理解した▼水は、「高いところから低いところに流れる」のが自然の摂理。所得(富)も然り。しかし、二宮教授の話によれば、国民の期待を受けて成立した鳩山政権の政策は「水平型」で「所得(富)を貧困層から貧困層に(ムリむり)流す」ようなもので、日本の危機は解決しないとしている▼6月は、参議院選挙がはじまる月。鳩山政権の「いい加減さ」やかつての自民・公明政権の悪政を、過去のものとして「水に流さず」。これだけは、「低きに流(さ)れず」高い峰に向かっていきたいものである▼ちなみに6月の花・紫陽花の花言葉に「ほら吹き・変節」という内容も、はいっているそうだ。政治は、そうさせたくないものである(樹)