東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

Stand up! 今こそ命が大切にされる社会を
第13回青年国会行動研修に330人

国会請願を実体験 自分の言葉で懸命に訴え

 5月18日、永田町の星陵会館で第13回青年国会行動研修が実施されました。青年国会行動研修とは、東京民医連加盟の各法人で働く青年職員を対象に毎年実施されているもので、企画・運営も青年職員が中心となっています。

各法人で事前研修積み重ね

星陵会館での学習会の様子
星陵会館での学習会の様子

 今回は、昨年12月に第1回実行委員会を立ち上げ、『Stand up! 今こそ命が大切にされる社会を』のスローガンのもと、各法人から選ばれた17人の実行委員が準備を進めてきました。
 実行委員は、2月5日には大田病院主催の街頭健康相談会に参加するなど、健康と社会保障を取り巻く厳しい環境について様々な側面から学習を深め、それぞれが法人内での研修を企画、法人・事業所ごとに特色ある事前研修がおこなわれました。
 私の所属する東京勤医会・東葛病院では、総勢42人の新入職員を対象に院内研修をおこないました。同期職員のつながりを深める目的も込めて、グループワーク中心の研修にしました。
 4月5日の初回オリエンテーションから約1カ月かけて準備を進め、5月13日に院内学習発表会をしました。それぞれのグループごとに、寸劇で実際の国会請願をシミュレートしたり、パワーポイントを作成してプレゼンテーションをおこなったりと、大変充実した発表となりました。

谷川医師から胸に迫る講演

 満を持して迎えた研修当日は晴天にも恵まれ、各法人から約330人の青年職員等が永田町に集合。吉田万三副会長のあいさつの後、DVDを使った事前学習と谷川智行医師(健友会)から、民医連の先輩職員として派遣村などでの実体験を交えつつ、胸に迫る講演を聞いて、昼食休憩。その後は、法人ごとに分かれ、いよいよ議員会館へ出発です。

350人の議員に4署名で要請

班に分かれて、国会議員へ要請をしました
班に分かれて、国会議員へ要請をしました

 いざ実際の議員を前にすると、緊張でうまく話すことが出来なかったり、冷たくあしらわれて落ち込んだり、逆に激励の言葉をかけてもらって喜んだりと反応は様々。
 今回請願したのは、「後期高齢者医療制度即時廃止、安心の医療を求める請願署名」「介護保険制度の抜本的な改善を求める署名」「社会保障としての国保制度の確立を求める請願署名」「消費税の増税反対、医療・介護施設へのゼロ税率を求める請願署名」の4署名。350人の議員への要請の結果、13人の議員がこれらの署名の紹介議員になってくれました。

個人も組織もより一層成長

 議員や秘書に向けて懸命に自分の言葉で訴えかけることで、参加者それぞれが医療と政治、そして自分たちの生活とのつながりについて考える「種」を得られたように感じます。その「種」を大事に育てつつ日々の業務に向き合うことで、医療人としての個人も、そして民医連という組織全体も、より一層成長していくことができると感じた研修でした。
 体制の厳しい中、数多くの青年職員を研修に送り出してくださった各法人・事業所の皆さん、本当にありがとうございました。今後もよりよい医療・社会保障の充実のため、共に頑張っていきましょう。
(副実行委員長 東葛病院・長井海雄)