東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 広島・長崎以来ずっと被曝は続いている。人類は核と向き合わなければならなくなった▼大気圏内核実験。米は235回。ビキニなどでは甲状腺異常の島民が1割超。白血病や癌などが1900人、800人が死亡。被曝した軍人は100万人。退役軍人の子どもで、重度の遺伝的障害、癌、骨の欠損障害が各2割超。ソ連は450回以上。住民130万人以上が健康被害、癌や異常出産が多発。英仏中でも▼米の国内調査。死の灰で米国内だけで1万5000人以上が癌で死亡。さらに2万人以上が癌に。死の灰は世界中に拡散し、「自然界に存在する放射能」と疫学上の癌の発生率に織り込まれた▼チェルノブイリでは放射性物質10トンが放出。広島原爆の約400倍。露など3国で600万人が被災。死者数は数十万人とも。25年後も、半径30km以内の地域での居住が禁止、原発から約350kmの範囲内には局地的な高濃度汚染地域が100カ所点在、農業や畜産業が全面的に禁止▼日本は1955年に原子力基本法が成立。第五福竜丸の被曝翌年、第1回原水禁世界大会の年。米が反共核戦略としておしつけた「平和利用」。利益第一主義で作られた「安全神話」▼いったん原発事故がおきれば、現在の科学水準では制御できない。安全な原発はない。核兵器を廃絶しろ! 原発を廃絶しろ!(柳)