東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 マスコミは「第三極」と言う。極について考えた。広辞苑第5版によれば極(きょく)とは、「物事の最上・最終のところ」「きわみ。はて」「地軸の両端、北極と南極」とある▼極は2つだ。3つ目4つ目はない。2大政党をつくれば政権交代が起きて政治がよくなるという幻想が崩れた今、空想の「第三極」を持ち出し再び妄想を振りまこうというのか。騙されないぞ▼自公、民主で1極。彼らを分別するもの、対抗軸は何もない。もともと「財界中心」「アメリカいいなり」の根っこは同じなのだから▼3党合意による「消費税増税強行」「普天間基地温存」「オスプレイ配備容認」が論より証拠▼対抗軸は「自民党型政治継続」か「自民党型政治のゆがみを断ち切るのか」だ。1人以上の国会議員が所属する政党が16ある今、「本日の政党一覧」が必要なくらいだ。選挙が終われば離合集散する政党に大事な一票は託せない▼民主党も自民党も独自候補を擁立できなかった都知事選も極は2つだ。「福祉はぜいたく」「原発も消費税も些細な問題」「憲法破棄」、3・11の直後には、「天罰だ」と平然と言い放った石原氏の後継者の極か、原発ゼロ、反貧困、誰もが人らしく生き、憲法が生きる極か。選挙の結果が日本のあり方、東京の将来を決める。(濱)