東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 2014年サッカーワールドカップのテレビ放映が花盛りだ。まったく関心のない方々にはどうでもいいことだろが、我が家は3人とも大のサッカーファン。慣れない早起きと冷めやまぬ興奮を引きずりながらの出勤が続いている▼日本の一次リーグ敗退で、代表選手への動きや監督の采配ぶりへの評価が一斉に報じられている。誰が悪いなどの「犯人さがし」だけはやめてほしい。現実の結果を冷静に受け止めて、その課題を次の若い世代へのつなげてほしい▼もう一つ我が家でちょっとしたホットな論議になっているのが、先日、安倍内閣による「集団的自衛権」行使容認の閣議決定だ。ことの始まりは私から息子への「戦争になったらお前たち若者が戦場にいくんだぞ」の発言。反論がくると思いきや息子曰く、「ワールドカップもいいけれど、それも日本の関心事だろう」との反応。若い人の中でも多くの関心事の一つにランクインされていると言う▼閣議決定まで与党は、密室協議に終始し、一内閣が国民をだまし打ちする一方的な憲法解釈である。他国が攻撃された場合、日本の存立を脅かす「明白な危険がある場合」と政権が判断すれば、集団的自衛権の行使が認められるという歯止めなき危険な内容を含んでいる▼もっと「今一番の関心事」にしていかなければならない(嶋)