東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

平和学校
沖縄フィールドワークを開催
基地より社会保障の充実を

 2014年11月27~29日、東京民医連平和学校の沖縄フィールドワークを開催。受講生16人を含む、25人が参加しました。

 

 1日目は「看護学徒・住民にとっての沖縄戦、戦後のたたかいを学ぶ」をテーマに、ひめゆり平和祈念資料館、荒崎海岸(ひめゆり学徒や住民らが集団自決〔強制集団死〕した海岸)、魂魄の塔を訪れました。元白梅学徒隊の武村豊さんより看護学徒の体験をうかがい、武村さんは壕の看護で切った手足を運んだり、兵士の汚物対応に走り回ったり、軽症な兵士から優先的に治療し戦地に送り出す戦時中の医療実態などご自身の体験を語りました。「皆さんにつなぎたく体験を話している。一生懸命勉強してください。次の世代にバトンを渡したい」とメッセージをのべました。
 受講生からは、「戦争の下では正しい医療を行なえない」、「武村さんが今の情勢への危機感から証言をはじめたと知り、戦争の国にしないよう私たちが行動をしていかなければいけないと思った」という感想が出されました。
 2日目は「米軍基地の実態と辺野古の今を知る」をテーマに辺野古テント村と辺野古海上見学、嘉手納基地、北谷町ハンビータウン・米軍住宅、嘉数高台(普天間基地一望)、糸数壕を訪れました。「私たちの税金で米軍住宅等をつくるなら、医療と福祉を充実させてほしい」、「結局、軍は住民を守ってくれるものではない」などの感想が出されました。
 3日目は平和祈念資料館等を訪問。午後の3日間の学びについてのディスカッションでは「戦争は過ちであり手段として放棄する」、「一人ひとりが声を上げて戦争を止められる」、「政治で流れを変えられる」ということがキーワードとしてあげられました。
 昨年11月の県知事選挙で基地県内移設反対の翁長雄志知事を当選させ、一人ひとりの一票が政治を変えることが示された選挙にも触れ、「私たちにできること」として、「投票に行くこと」という感想が多数あがりました。
 現在、2月21日の平和学校卒業式にむけ、送り出してくださった法人事業所の皆さんにもここで得た学びを伝えるべく、卒業発表の制作に取り組んでいます。