東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

政治が身近に感じた青年国会行動研修
軍事費増額に矛盾感じる
120人の衆・参議員に要請

 5月20日、第16回東京民医連青年国会行動研修が星陵会館・国会で開催され、313人が参加。今回は過去の総括をもとに、4つのプログラムを用意した初の試みでした。

 

各法人での事前学習を重視

 今回は県連実行委員会を結成せず、各法人内の実行委員会が事前学習などを主体的に行いました。
 東京保健生協は地域の団地で取り組まれている、引きこもりをなくして認知症を予防する高齢者見守り活動や、東京都の大気汚染問題などをテーマにフィールドワークを行いました。座学では、訪問看護ステーションの所長による、在宅患者の訪問看護を通して高齢者を取り巻く今日の状況や、大泉生協病院の無料低額診療事業の取り組みについて学びました。
 東京ほくと医療生協は、新入職員がグループに分かれて地域の組合員さんを訪ね、医療・介護に対する想いを聞き取りました。地域の特養待機者数や、高すぎて払えない国保料により、医療にかかれない実態などを学び、国会議員に伝えることを重視しました。
 東京勤医会は、社会保障原論を基礎に、現場の実態と国がすすめる社会保障解体路線を学び、グループワークで深めました。

 

われわれの仕事は政治抜きには語れない

 当日は東京民医連今井晃事務局長のあいさつに続き、オール沖縄代表として赤嶺政賢衆議院議員が国会情勢報告を行いました。民医連の先輩職員から新入職員へのメッセージとして、健友会・谷川智行医師が講演し、「われわれの仕事は政治とのかかわり抜きには語れない」「政治に興味がないということは患者さんに興味がないことと同じ」との言葉に、参加者から「医療や介護は政治と密接な関係にあることがわかった」「患者さんの病気だけでなく社会背景に目を向けなければいけないと思った」などの感想が出されました。

 

ケータイ見てる議員に衝撃

 委員会傍聴は国会議員元秘書で三多摩健康友の会の平井浩一さんからレクチャーを受けたあと、衆議院厚労委員会で労働者派遣法改定の審議を傍聴しました。「世の中のことがこの場で決められていると思うと少しだけ政治を近くに感じた」「大事なことを決めているはずなのに(議員の中に)寝ている人、ケータイを見ている人、本を読んでいる人、途中で退室する人がいて衝撃を受けた」などの感想が出されました。
 国会見学は同じく国会議員元秘書で三多摩健康友の会の小嶋満彦さんの事前レクチャーとガイドのもと、衆議院コースを回りました。「貴重な体験だった」「国会を身近に感じた」「政治に関心をもつきっかけとなった」などの感想が出されました。
 議員懇談は、日本共産党参議院議員の田村智子議員と吉良よし子議員が参加者からの質問に答える形で行いました。「社会保障のための消費税収増分はどこにいったのか」「安心して医療にかかれない人が多くいることを国はどう思っているのか」などの質問に、両議員ともわかりやすく丁寧に答えました。「普段かかわることのない国会議員と直接受け答えができてよかった」「社会保障は削減し、軍事費を増額する政策に矛盾を感じた」「吉良さんのエネルギーはすごい」などの感想が出されました。
 議員要請は衆・参合わせて120人の議員に要請しました。「憲法をいかして安全・安心の医療・介護の実現を求める請願書」と「『集団的自衛権』行使を具体化する『安全保障関連法案』に反対することを求める要請書」には延べ22人(6月4日現在)の議員が賛同しました。参加者からは「直接議員に声を届けることができることを知った」「声をあげ続けることで少しでも政治を動かしていけたらと思う」「政治に興味がなかったが、もっと勉強してみたいと思った」などの感想が出されました。