東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

民医連看護・介護の神髄を再認識
平和、無差別、いのちの平等を守り抜く
第40回 東京民医連 看護介護活動研究交流集会を開催

 6月21日、中野サンプラザで第40回東京民医連看護介護活動研究交流集会が開催され、約540人が参加しました。

 

記念講演、分科会とポスターセッションで深く学ぶ

 1969年から続いてきた看護介護活動研究交流集会も今年で40回を迎え、記念すべき節目の年に、「民医連看護・介護」について民医連で働く職員、学生にも今一度考えて欲しいという思いを込めて、テーマを「今だからこそ考えよう民医連看護・介護~守ろう 平和 いのちの平等」に決めました。また、戦後70年を迎えた日本では「特定秘密保護法制定」「集団的自衛権行使容認」など、戦争のできる国づくりを表現を変えて着実に進めています。同じ過ち、悲しみを繰り返さないよう戦争法案廃案に向けて活動していかなければなりません。
 現在の情勢を踏まえ、今回は私たちの大先輩であり、実際に戦争を経験された元代々木病院副看護部長の肥後喜久恵さんから「戦争の記憶をたどる~戦後70年の今 医療者として平和を考える~」をテーマに記念講演がされ、貴重な従軍看護婦としての経験と、未来を築く私たちへのメッセージを聞くことができました。講演の最後に「『大医は国を医し、中医は人を医し、小医は病を医す』ということわざの、その『大医』とはあなたたちのことです」という言葉を贈ってくださいました。やはり、民医連で働くものとして「平和、無差別、平等」は守り抜かなければいけないと感じました。
 午後は7分科会と2つのポスターセッションに分かれ、84演題が発表されました。各分科会においては、在宅、透析、終末期などのたたかう看護、あきらめない看護を特徴に各事業所での取り組みについての討議や意見交流が行われました。自分たちが日々行っている患者に寄り添うことが、民医連看護・介護の神髄だと再認識できたと思います。
 ポスターセッションにおいては、テーマは様ざまであり、視覚効果が高く質の高いポスター掲示が揃っており、見て聞いて学ぶことができました。
 次回は2017年開催を予定しています。
(小豆沢病院・増田徳子)