東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視覚

 亡くなった経済学者の宇沢弘文氏は「1933年、史上最高のワイマール憲法の下で、首相となったヒトラーが、独裁権力を掌握して史上最悪のナチ独裁体制を構築していったプロセスをそのまま適用したものである」と2001年に時の小泉総理が誕生させた「経済財政諮問会議」を厳しく批判した▼どうやら安倍総理は、更にこの上を行くつもりのようである。史上最高の平和憲法を無視して、安保法制を強引に成立させた▼現副総理はとっくに「ナチスのやり方を見習うべきだ」と発言し、そんな大臣がそのままなのも総理にとってまったくの当然▼今回の顛末でナチスと異なるのは、アメリカの顔色を見ていること。春先に米議会で「安保法制はこの夏に成立させる」と演説してきたことが、国民の意志や違憲法案であることよりも優先した▼そして、もう一つ、国民もナチスの時のように首相を支持してはいない。と言っても、法案が通ってしまったことで反対の声を上げるのをやめてしまえば、結局、法案を認めてしまったことと変わらなくなってしまう▼「悪法もまた法である」とソクラテスは言ったが、であれば悪法は廃止にするしかない。すでに、今回の安保法制が違憲であるということで、法律を無効とする裁判の準備が始まっている。私たちも反対の声を上げ続けよう(博)