東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 3月20日、わたしたち民医連の先人である肥田舜太郎先生が100歳で亡くなりました▼「原発は事故が起きなくても、動いているだけで放射能汚染はあります。処理のできない核のゴミもたまる一方です。だから原発は全て廃炉にしないと終わりにはなりません。自分たちが汚してしまったこの日本を、きれいにして未来の子どもたちに渡すため、残りの人生を費やす。そんなふうに1億2千万人の日本人みんなが、この問題に向き合わなければならない、そう思っています」肥田舜太郎先生の講演でのメッセージです▼福島第一原子力発電所で発生した炉心溶融(メルトダウン)、あれから6年が経ちますが、事故の収束は見通しもつかず、8万人を超える方々が未だ避難を強いられ、多くの方々が苦しんでいる状況がつづいています。安倍政権は、一方的な避難指示解除の方針を押し付け、これまでの支援をも打ち切ろうとしています。そして、原発再稼働や原発輸出をすすめるため、原発事故を終わったことにしようとしています▼こんな政治は断じて許すわけにいきません。わたしの子ども、孫、ひ孫たちへ、きれいな空気や水を渡したい。そのために、「わたしは知らなかった」と責任逃れはしたくない。肥田先生の講演を思い出し、決意を新たにしました。(MF)