東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 先日高校生の娘とノーベル賞の話題となり、今年のノーベル賞は?と問うと「元日本人のイシグロさんでしょ」とドヤ顔で答えた。では、平和賞はと問うと「銃で撃たれた女の子が貰ったやつでしょ」▼ご存知のように今年はNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)が平和賞を受賞した。国内ではマスコミでも取り上げず、不都合な受賞として蓋をしている感がある▼全国1600余(90%)の自治体で「非核平和都市宣言」が採択され、ほぼすべての国民が核兵器廃絶を願う街で暮らし、国民的悲願と言える核兵器禁止条約。国連で7月7日に採択された「核兵器禁止条約」についても米国政府への忖度か、不都合な条約として国民に知らされていない様に感じる▼ICAN川崎さんは「受賞は全ての国々に核兵器禁止条約への批准、署名を求めるというメッセージだと思う」と述べ、「12月10日授賞式までに、署名でもサイレントデモでも何でもいい、政府もマスコミも無視できないような大きな国民世論を巻き起こし、条約批准を政府に迫って行きましょう」と訴える▼今回のノーベル平和賞は、地道に核兵器廃絶運動を支えてきた民医連の仲間一人ひとりが受賞者と言える。広島・長崎市長だけでなく、総理も出席を余儀なくされるような風を吹かせよう。(す)