東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

東京民医連医科奨学生合宿
“弱い人の立場に立つ医師に”
京都で民医連のルーツ探る

 3月3日から5日まで、東京民医連の医科奨学生合宿が開催されました。今回は「民医連のルーツを探る」をテーマに、医学生24人と京都で合宿を行いました。
 初日には、吉中丈志京都保健会理事長から、宇治の繊維工場で起きた二硫化炭素中毒の公害に対しどのような取り組みが行われたのかご講演いただき、困難な立場にある人に寄り添う民医連の取り組みについて学びました。
 2日目には、民医連創設のルーツになった山本宣治の軌跡を辿るため「花やしき浮舟園」にフィールドワークに出かけました。「労働者のための病院をつくれ」と闘った山本宣治の歴史を知り、このような歴史の上に今の民医連がある、「無差別平等の医療」と「平和」を掲げる民医連の理念の重みを知りました。
 平和を学ぶ学習としては、立命館国際平和ミュージアムの見学や、安斎育郎立命館大学名誉教授から「あらためて平和とは何か」について講演をお聞きしました。ミュージアムの見学では、戦争における日本の加害側の歴史を学んだり、講演では、「平和とは、ただ戦争や直接的な暴力が無いだけの状態ではない」ということを学びました。
 参加した学生からは「今回の合宿を通じて、貧困の人や立場の弱い人にも医師の立場から手を差し伸べられるようになりたいと思った」などの感想が出されました。
 民医連への理解や将来の医師像が、また一歩深まった合宿となりました。

(代々木病院 本田真穂)