東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 「寸暇を惜しまず」という日本語は誤用です。「寸暇」とはわずかな時間のことで、それすら無駄にするのを惜しんで何かに没頭するのですから、正しくは「寸暇を惜しんで」となります▼誤用の原因は、一所懸命という意味の「骨身を惜しまず」との混同なのかもしれません。「眉をひそめる」を「眉をしかめる」としても、この場合は誤用とはならないようです。眉はしかめることができるからです▼昨年12月14日、安倍首相は沖縄県民の「心に寄り添う」と言った舌の根の乾かぬうちに、辺野古新基地建設のための土砂投入を強行しました。「寄り添う」の意味は広辞苑では「ぴったりとそばへ寄る」です。私たちは「寄り添う」と言うとき「相手の気持ちを考え、気持ちを汲むこと」などのニュアンスを込めていて、それが「ぴったりそばへ寄る」ということではないでしょうか。安倍首相の「心に寄り添う」には「沖縄県民の心の痛みへの共感」がまったく感じられず、誤用だと思います▼今年は、沖縄の辺野古新基地建設への賛否を問う県民投票、統一地方選挙、参議院選挙と重大な政治戦が続きます▼新年を迎えるにあたって、安倍政権の暴走に眉をひそめたり、しかめたりするだけではなく、安倍政権に審判を下すために「寸暇を惜しんで」頑張る年にしたいと思っています。(目)