東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

1人ひとりの声をつなぎ参院選で改憲発議STOPを
安倍改憲NO!3000万署名
東京民医連が10万筆に到達
―各法人・事業所のがんばりで―

「9条の会・医療者の会」での大橋諒太さんの決意表明
 5月16日、衆議院第2議員会館で「9条の会・医療者の会」が開かれ、病体生理研究所の大橋諒太さんが「現在2135筆。参議院選挙までに何としても2500筆の目標を達成したい!」と決意表明しました。
 板橋区大山駅での定例宣伝に加えて、新日本臨床検査技師学校(1966~1989年)の卒業生200人に手紙と署名用紙を郵送し、42人から183筆の署名が届きました。
 病体生理研究所の創設者で検査技師学校の校長でもあった秋元寿恵夫医師は、生体解剖など731部隊の実態を知らされないまま、1944年、300人の医師の1人として中国・満州ハルピンに赴任。戦後は自らの反省とともに731部隊の非人道性を告発し、憲法9条の大切さを訴え続けました。その意志を「3000万署名」は受け継いでいます。

 

改憲めぐる激突の2年間迎える7月の参議院選挙
 2年前の2017年5月3日は施行70年の憲法記念日。安倍晋三首相は改憲派会合にビデオメッセージを寄せ「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と憲法9条への自衛隊書き込みを表明。これに対して10月、全国市民アクションは「安倍改憲NO!憲法を生かす全国統一3000万署名」を呼びかけ、東京民医連も30万筆の大きな目標を持って合流しました。
 翌年2018年3月の自民党改憲案は9条の2に自衛隊を書き込み、戦力不保持の9条2項の死文化を狙うものでした。同年5月3日の憲法集会で「3000万署名」は全国で1350万に到達(東京民医連は5万6608筆)。モリカケ問題で追い詰められても安倍首相は改憲をあきらめず、「3000万署名」も延長しました。
 今年、2019年5月3日の憲法集会を東京民医連は10万筆を超えて迎えることができました。一方、安倍首相は「2年前の気持ちに変わりはない」と述べ、自民党は改憲ビラをつくり地域での改憲運動をすすめています。
 こうして迎える7月の参議院選挙。現在、衆参両議院で3分の2以上の議席数を持つ改憲勢力(自民、公明、維新の会など)が、この参院選で3分の2を失う状況をつくれば国会での改憲発議はできなくなります。しかも、6年前に自民党が(当時)31の1人区で29も得て大勝した議席の改選です。安倍首相は32ある1人区を中心に「市民と野党の共闘」がすすむことを恐れ、衆議院を解散し衆参同時選挙に持ち込む可能性もあります。
 どんなことがあっても憲法を守る、その力の原泉は「3000万署名」に込められた一人ひとりの声です。
(5月末現在10万2493筆)