東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 コロナ禍は収束せず、忘年会など「年忘れ」の行事もないまま新しい年を迎えた。「年忘れ」とは、その年の苦労を忘れようと催しをすること。2020年は忘れられない年になったようだ。一度も使用しなかった「アベノマスク」は安倍政権のレガシーとなった▲民医連の職場では、「忘年会」を「望年会」と書く職場が多い。忘れてはならないこともあるので、そう書くのだろう。しかし、最近は「あの問題はどうなったんだっけ?」ということが多すぎる。「『桜』は追及されているが、『モリカケ』の『カケ』はどうなった?」と。大量に垂れ流されるメディア情報で薄められ、国会での野党の追及ものらりくらりとかわされ、そのうち国民は忘れてしまうだろうと。安倍政権7年半で「お答えを控える」と答弁拒否した回数は6532件でそれ以前の3~4倍になっているそうだ▲今年、福島第一原発事故から10年を迎える。私たちはあの事故を目の当たりにして「原発をなくそう」と誓ったはずだ。2015年9月19日の安保法制強硬採決には、立憲主義を踏みつけられて怒りに燃えた。そして、コロナ禍の今、保健・医療提供体制の脆弱さを思い知った。今年は都議会議員選挙、総選挙が行われる。その気持ちを忘れずにたたかおう。(山)