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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

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 2021年は新型コロナの流行の中で迎える初めての年となった。昨年の最大の関心はコロナ禍での「東京オリンピック」開催か否か▼コロナ感染者が広がり、医療従事者が身も心も擦り減らしながら命を守り続けている傍らで、国民の声に逆らい、政府は開催に踏み切ってしまった。東京オリンピック閉会8月7日には全国新規感染者は過去最高の15743人と爆発的な感染拡大。医療を受けることなく、亡くなってしまったケースもあり、オリンピック史上前例のない大会となった▼今年の世相を反映した漢字一文字は「金」に決まった。オリンピック・パラリンピックで日本人選手の金メダル獲得が史上最多だった事も理由の一つだろう。しかし、メダル獲得だけが選手の望みだろうか。大勢の観客の前で最大のポテンシャルを発揮することを望んでいたと思う。無観客という形で開催された事がとても残念でならない。多くの国民はコロナが終息してからの東京オリンピック開催を望んでいたはず。オリンピックの政権抑揚、首相再選戦略の政治利用は重大な汚点である▼2022年7月には参議院選挙が控えている。暮らしやすい、平和な社会をつくる為に政治に関心を持ち主権者として、周りの仲間達にも投票行動を勧めて行く必要がある。(永)