東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

感染対策活動交流集会開く
第8波拡大に向きあう力に
オンラインで150人以上が参加

 11月19日、感染対策活動交流集会がオンラインで開催されました。新型コロナウイルス感染症関連の7演題の発表があり、アクセス数は80を超え、150人以上が参加しました。
 みさと健和病院の報告は発熱外来で多くの患者を受け入れるため、電話相談から検体採取までを多職種で業務分担をしていると報告。多職種連携の必要性を改めて実感しました。
 四つ木診療所の報告では、発熱外来を設置するにあたり知恵と工夫を出し合い、職員の間で何度も問題点を検討しながら奮闘してきたからこそ得た地域の信頼をうかがい知ることができました。
 グループホームえがおの家西府からは、事例をもとにしたゾーニングの検討や職員体制、利用者の倫理的問題、経営的問題など今後の参考になる報告がありました。
 葛飾やすらぎの郷からは、クラスター報告があり、現場の取り組みや困難を踏まえた教訓と施設療養の厳しさを痛感しました。
 立川相互病院からは3度のクラスター経験が報告され、発生要因を踏まえた対応として手指衛生や換気、マスクは適切に脱着するといった基本的な感染対策の徹底を再認識しました。
 リップルの報告は、普段聴けない給食事業の衛生管理対策を学ぶ機会となりました。特に、ディスポ食器の対応については、各事業所に応じた対応をしており、参加者からはその必要性を見直す声が上がりました。
 東葛病院の報告からは、コロナ陽性病棟のリハビリ介入として、モニターを利用した身体評価から始め、レッドゾーンでのリハビリ内容を知ることができました。介入のルールを明確にしていることで職員から陽性の発生もなく、ADL低下を防ぐ役割を果たしていると感じました。
 第8波に入りつつある今、感染拡大との向き合い方、また地域の信頼を高める対応や、多職種間の連携など発表の一つ一つが参考になることばかりでした。
 日々の業務に精一杯になることもありますが、周囲の職員と協力しながら新型コロナウイルス感染症に向き合い、地域の力となる医療活動を継続していきたいという思いが強くなる貴重な機会となりました。

(柳原病院 園田彰江)